文鳥三昧

文鳥とのなれそめ物語(2)

さて、きっかけは不明として、とにかく私は白文鳥を飼い始めた。当時は、インターネットなどいう便利なものもなく、諸先輩方の飼育方法を勉強することなど全く出来なかった。

頼りは、小鳥屋さん。まずは餌を買いに行く。文鳥の餌はどれか聞く。そして勧められたものを疑いもなく与えていた。勧められたのは、カナリ-シード。副食にボレー粉、粟玉、他に青菜を与えるように言われた。当時は、文鳥用の混合餌などという気の利いたものは売っていなかった。それに、この推薦はも決して間違いではない。文鳥さんは例外なくカナリ-シードが大好きなのだ。でも、100%カナリ-シードでは、鳥も飽きてしまうのではなかろうか…

ちなみに、カナリ-シードは脂肪分が高く、鳥が肥満になるという噂があるが、全くそんな事はなかった。栄養分析の結果を比較してもカナリ-シードが大幅に脂肪分が高いという事実はないようだ。多少脂肪分が高いとしても、手乗り文鳥の場合、カゴの鳥よりはるかに運動量が多いはずで、肥満になるとは考え難い。

雛も育てた。ただ、これは主に母の仕事。通学中の小学生の身では雛に餌を与えるのは難しかった。ついでに、作業も難しかった。
当時は「育ての親」なんていう奇特なものはなく、粟玉をお湯に浸したものを竹べら状のプラスチックの上に載せてそのうに押し込む。雛は、餌をもらおうと動き回るから、上手くやらないとこぼれてしまう。粉末青菜なんてものもなかったから、粟玉だけ。それでも、みんな元気に育ってくれた。

続く...

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